« 仕事への思い | トップページ | 利己主義社会(2) »

2011年7月18日 (月)

利己主義社会

放射能で汚染された福島の牛肉が問題になった。またまた想定外との言葉が聞こえたが、とんでもない話だ。直接人の口に入るものを規制対象として優先したと言うが、汚染されたエサを食べた牛の肉や牛乳が汚染されているのは当たり前。チェルノブイリの教訓に学べと言わなくても、少し考えれば分かることだ。危機意識が足りないと言うか、詰めが甘いと言うか、やることが遅すぎると言うか。本当は分かっていて、ショックを和らげるためにまた小出しにしたと疑いたくなる。

そもそも汚染区域を、小出しに拡大していることが許せない。水素爆発の当日の風向きから、当に分かっていたはずの汚染区域を同心円で20キロと発表したこと自体が、間違っている。汚染区域外であると思えば、野菜でもお茶でも水でもエサでも自由に流通してしまう。市町村や市民が測定器で量ったことにより、汚染の事実が明らかになってしまってので、政府や県が仕方なしに発表しているとしか思えない。当然、対策は後手後手となり被害は拡大するし、ますます信用もなくなる。

原子力政策自体が、ウソに塗り固められている。政治家も電力会社も官僚も御用学者も自分の都合のために平気でウソをつく。国民もマスコミも事実をキチンと見極めようとせず、科学的な判断をせずに感情に流され、その時の気分ですぐに反原発になったり原発推進になったりする。社会全体のことを考えたり、何が優先されるべきかを考えたりせずに、私利私欲に走ったり、自己の正当化ばかりを考えている。

日本の原発が危険なのは老朽化のせいもあるが、それ以前にリスク管理ができていないからだ。そもそも国民の命が優先的に守ろうという意志がどこにもない。日本の技術力で全力投球すれば安全な原発も可能なのかも知れないが、利己主義に染まった今の政官財の人たちに、危険な原発を運営する資格はないし、とても怖くて任せられない。

かつて原子力委員会にいた武田国彦氏が、石油が後40年で枯渇すると言うのはウソ、CO2の増加で温暖化が急速に進んでいると言うのはウソ、自然エネルギーが地球に優しいと言うのはウソと言っていることが気になっている。

« 仕事への思い | トップページ | 利己主義社会(2) »

ニュース」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/574388/52237003

この記事へのトラックバック一覧です: 利己主義社会:

« 仕事への思い | トップページ | 利己主義社会(2) »

お薦め本

  • 鈴木亘: 「財政危機と社会保障」
  • 波頭亮: 「成熟日本への進路」
  • 中野剛志: TPP亡国論
  • 増田悦佐: 日本と世界を揺り動かす物凄いこと
  • 古賀茂明: 日本中枢の崩壊

お薦めサイト

フォト
2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のトラックバック

無料ブログはココログ