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2012年8月 1日 (水)

7月の読書メーター

7月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1298ページ
ナイス数:56ナイス

■神様からひと言 (光文社文庫)
最初は、会社生活の厳しさ・辛さを思い起こさせるような重苦しさがあり、期待外れか?と思わせたが、主人公の凉平が「お客様相談室」に異動になり、個性的な上司や同僚に加え、タチの悪いクレーマーが登場するにつれ、加速度的に面白くなった。特に直属の上司の篠崎とヤクザとの対決は痛快で最高だ。凉平が謝罪のプロに成長すると共に社内の大きな問題が姿を現し、大きな波乱に向けて様々なエピソードが一気に収束する。何かと我慢が必要な会社生活だが、それを皮肉りながらもエールを送っている元気になれる小説だ。
読了日:07月22日 著者:荻原 浩
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20743570

■ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書)
80年生まれの若い女性が、アメリカの名門大学で先生をしているというだけで素晴らしいことだが、その教え方、考え方が素晴らしい。単に学生の人気取りのために、面白いアクティブ・ラーニングを取り入れた訳ではなく、学んだことを自分なりの解釈で自分の言葉で表現する経験が将来役立つと考えてのことだ。そして日本史を「日本とは何なのか」を考えさせる、外交に貢献しうる歴史学として考えている。だから戦後の日本が保留してきた「日本とはどんな国?」という問い掛けへの答えを、読者自身が考えることを求めている。
読了日:07月05日 著者:北川 智子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20310474

■ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
3巻を初めて読んだ。古書にまつわる盗難などの事件を、古書店の若い美人店主が解決するという「本好き」だけの不思議な世界だが、引き込まれて一気に読んだ。実際の古書に登場する人物や言葉やストーリーが、事件の背後にあるもつれた人間関係の糸をほぐす鍵となっている。3話載っているが、第2話の子供の頃に読んだ絵本を探す主婦の話が一番感動的で思いがけずジーンときた。その絵本の中に主婦の両親との関係にまつわる心の秘密が隠されていた。本の中で見つけたことが、心の拠り所となりその後の人生を支えた。
読了日:07月03日 著者:三上延
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20262248

■楊令伝 5 猩紅の章
70万の死者を出した方臘と童貫の壮絶な戦いが終わった。方臘の戦略を超えた捨て身の戦いに童貫は戸惑うが、その意味を理解して敵ながら方臘の非凡さを認める。そして自分が方臘と同じところに行かない限り決着はつかないことを悟る。このあたりの駆け引きが、南における戦いの正念場だ。呉用に「屈託がなさすぎる」と言わしめた方臘だが、どうしてやはり深いものを持っているようだ。だからこそ呉用は簡単には梁山泊に戻れない。/宋が北と南の戦いで、手を焼いている間に梁山泊は力を蓄えた。いよいよ宋と梁山泊の戦いが始まる。
読了日:07月01日 著者:北方 謙三
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20198537


▼2012年7月の読書メーターまとめ詳細
http://book.akahoshitakuya.com/u/195601/matome

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