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2013年6月

2013年6月17日 (月)

太極拳の演舞を観て

   田邊久恵師範の楊名時24式太極拳と伝統楊式太極拳の演舞を観る機会を得た。彼女は健康太極拳である24式太極拳の師範になった後、目標を失った喪失感に耐え切れず、競技のある武術の楊式太極拳に進んだのだという。楊式太極拳では2008年にワールド・チャンピョンに輝いている一流の方だが、今なお修行中だと言い謙虚だ。

   流れるように滑らかで美しくそれでいて力強い舞に圧倒された。演舞した後、二つの太極拳の共通点と違いについての説明があった。共通する型はあるが順番も詳細も違う。楊式は武術だから攻守が直接的で、思ったほどでないがやや動きが早い。24式は健康重視で呼吸をする動作が増えている。重心の低いゆったりとした美しい動きは同じように見えた。健康太極拳をしている自分としても、あの美しい動きを何とか見習いたいと思った。

   「呼吸と気の関係について」、「順腹式呼吸と逆腹式呼吸の使い分け」、「多種類のスワイショーの型の違い」などの難しい質問に対しても、淀みなく明確に答えておられた。

  演舞にしても、理論にしても本当に素晴らしかった。久し振りに憧れの気持ちを抱き、「ああなりたい」という目標を持つことが出来た記念すべき日となった。

2013年6月 1日 (土)

2013年5月の読書メーター

2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1980ページ
ナイス数:86ナイス
http://book.akahoshitakuya.com/u/195601/matome?invite_id=195601

■経済成長という病 (講談社現代新書)
日米で会社を設立し経営している著者が、経済成長を前提にした国家戦略・企業戦略に待ったを掛けている。戦後アメリカが世界に押し付けたグローバリズムも行き詰まり、その経済至上主義・競争主義・効率主義が、利便性をもたらしたものの、人間の本来の能力を喪失させ、貧富の二極化を世界に拡大し、お金がすべての社会や会社を生み、善悪二項対立図式の思考法を育てた。また日本は成熟化して人口が減少し経済成長の限界が見えてきた。今こそ、惰性で経済成長を追い求めるのではなく、成熟社会の未来図を描けと説く。但し、答えは示していない。 
読了日:5月29日 著者:平川 克美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/29155163

■真贋 (講談社文庫)
2006年のインタビュー。吉本さんの生き方、ものの考え方、判断基準が分かる本。自分を一般社会の中で暮らしている普通の人間だという風に位置づけ、自分の肌感覚を元に、皆が考える大切なものと現状の自分とのギャップを考え続けることが一番大切だという。あらゆる物事には善と悪、利と毒があることを意識して物事自体を見る、毒をそのまま出さない、自分に出来ないことは言わないなど、処世術的なことも述べている。戦争はすべて悪だと言い、憲法改正には反対しているが、日中戦争は侵略ではないと言うなど、理解できない面も出ている。
読了日:5月23日 著者:吉本 隆明
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/28975933

■国境の南、太陽の西 (講談社文庫)
仕事も成功し幸せな家族と暮らしていた男が、初恋の人に再会し心を揺さぶられ、どっちを取るか選択に悩むという贅沢な話。男を惑わす彼女はかなりミステリアスで、どうなるのか期待したが、あっけなく消えてしまい、結末が平凡だったのが残念。前段の過去の話が長い割に、盛り上がりに欠けた。平凡な日常生活に飽きた人が、心震わす新しい生活を求めて歩き出したが、そんな場所はなかった、という結論。何が言いたかったのか良く分からない。他人の不倫の後始末に付き合わされたようなスッキリしない気分。
読了日:5月14日 著者:村上 春樹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/28736472

■日本人はどう住まうべきか?
現代日本の典型的住宅は、郊外の建売やマンション等の画一的な商品住宅だが、日本住宅が持っていたパブリックな空間が失われ、プライバシーばかりが強調される貧しい住宅になった。それは土地や地域から切り離された20世紀的なユートピア主義の産物であり、住宅ローンや石油や土地神話が支えていたのだが、皆行き詰まった。住宅に限らず全ての分野で言える。必要なのは全国一律ではなく個別状況に「だましだまし」適応する現場主義の考え方。まずは責任回避に走りサラリーマン化した日本人を、柔軟な発想が出来る人間に変える必要があると説く。
読了日:5月13日 著者:養老孟司,隈研吾
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/28700739

■「イヤな気持ち」を消す技術
脳機能科学者が、自分の脳をコントロールしてイヤな気持ち(負の情動)を解消する方法を書いた本。イヤな出来事に伴う負の情動を長期記憶化(トラウマ化)させると病気になるので、負の情動記憶を弱める必要がある。①情動の原因を客観的に眺めること。②イヤな記憶をプラスの情動感覚と結びつけて記憶すること。③一つの自己実現の目標達成に強く集中し自己発火すること。④リラックスしてIQを使う趣味に取り組み、日常的に前頭前野を活発にすることが大切と説く。実行するのは難しそうだが、積極的な生き方を考える上で勉強になる本だった。
読了日:5月9日 著者:苫米地 英人
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/28573978

■花ひらく 心ひらく 道ひらく (講談社プラスアルファ新書)
知人から教えられたのだが、「二度とない人生だから」「念ずれば花ひらく」等の詩で有名な詩人(1909-2006)らしい。本書は全詩集からの抜粋110作品。自然の中に自分の生き方を読み取り、人と共に人のために生きよう、そして自分を生かしてくれている仏に感謝しようという詩が多い。やや仏教の教えのようだが、易しい言葉で自然にたとえているので分かり易い。幸せは自分の心から来ると歌う「幸せの灯り」、木の葉一枚に大宇宙の詩を読み取る「木の葉」、皆が手を取り合いながら生きようと歌う「流れのなかで」などが良かった。
読了日:5月4日 著者:坂村 真民
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/28438715

■モンスター (幻冬舎文庫)
畸形的に顔が醜かった和子は、高校卒業後、嫌な思い出の町を出て東京で就職。整形美人の美帆となって町に戻り、初恋の男を探すという物語。醜い顔をもった女性の絶望的な悲しみ、美人となって男たちにモテる喜びがリアルに描かれている。しかし、愛されるのは美帆であって和子ではないという矛盾に最後まで悩むところがこの物語の胆。彼女がどうなるのか最後まで読者の心を捉えて離さない。男たちが女性の顔の美醜にこだわることが、女性の心や人生に大きな影響を与えているわけだが、自然は一体なぜこんな苛酷な試練を与えたのだろうか。
読了日:5月2日 著者:百田 尚樹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/28366831

▼読書メーター
http://book.akahoshitakuya.com/

5月の鑑賞メーター

5月の鑑賞メーター
観たビデオの数:3本
観た鑑賞時間:375分

■おとうと <通常版> [DVD]
夫を亡くし一人で娘を育て上げた吟子と、酒やお金にだらしない弟鉄郎との絆を描いた映画。仕事と家事をこなしながら娘と姑の面倒を看る吟子に、更に苦労を掛け続ける鉄郎。そんな弟を理解し許す吟子と、その吟子が驚く明るく献身的なホスピスの人たちに、改めて人間の優しさの大切さを教えられる。鉄郎も姉の有難さを分かっているから、病床でそれを必死に伝えようとする。その姿に思わず涙する。姑の一言に、気丈だった吟子が涙する最後のシーンは、今までの苦労が報われ吟子の幸せを暗示していてとてもいい。吉永小百合と鶴瓶の配役がピッタリ。
鑑賞日:05月21日 監督:山田洋次
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/2342885

■ワン・デイ  23年のラブストーリー [DVD]
互いに惹かれながらも友達でいることを選択した真面目なエマとプレイボーイのデクスターは、年に一回7月15日にデートする約束をし、23年間続けたのだが、・・・。互いに好きでもない相手と結ばれて行く展開は、見ていて本当にじれったく、作り手の狙いに見事にはまってしまう。そして最後にショックを受ける。アン・ハサウェイが好演した愛らしいエマを何とか幸せにしてあげたかったと、つい感情移入して思ってしまった。その分、憎たらしいデクスターの奔放振りが、真面目な両親との対比で上手く演出されていた。良くできたラブストーリーだっ
鑑賞日:05月05日 監督:ロネ・シェルフィグ
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/2302208

■ショーシャンクの空に [DVD]
ショーシャンク刑務所に送られてきた元銀行員のアンディと20年前からいて調達屋として囚人仲間の信頼の厚いレッドとの友情を描いた物語。囚人たちが「最初は憎み、そして慣れ、最後は頼る」ようになる悲しい施設の中にあっても、希望を持って一生懸命生きようとするアンディに刑務官も仲間もそして観る者も惹きつけられる。「人から希望は奪えない」という強い信念が彼を支える。結局そこで20年を過ごすのだが、あくどい所長の仕打ちに絶望し反撃に出る。痛快であっと驚くような展開があって、最後は幸せな気持ちになる素晴らしい映画だった。
鑑賞日:05月02日 監督:フランク・ダラボン
http://video.akahoshitakuya.com/cmt/2292215


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