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2013年7月 4日 (木)

2013年6月の読書メーター

2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:928ページ
ナイス数:94ナイス
http://book.akahoshitakuya.com/u/195601/matome?invite_id=195601

■アフターダーク (講談社文庫)
姉エリとの関係に悩む主人公マリが、真夜中に出会った高橋、カオル、コオロギの温かい言葉に救われて、朝、家に帰り眠りにつくまでの出来事。その描き方が新鮮。著者が直接対象を描くのではなく、映画のカメラのような「私たちの視点」を介在させ、それが対象をどう見るかを描く。文中にも出て来る「私たちっていったい誰」は読者の疑問を先取り。意図的な仕掛け。エリの周りで起こるテレビ画面や鏡の中の奇妙な世界は夜明けとともに消える夢の世界か。爽やかな朝の目覚めの予兆。マリの安らかな眠りに安心して本を読み終える。好著。
読了日:6月29日 著者:村上 春樹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/29969487

■経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)
若手新進経済学者・藤田泰之氏のシノドス主催連続対談集。内閣府の岡田靖氏、「希望は戦争」の赤木氏、「年越し派遣村」の湯浅氏を相手に、若年雇用や貧困の問題をどう解決するかを議論。生産性は自然に2~3%向上するので、その分経済成長しないと失業が発生。従ってこの問題のみならず福祉も含めたシステム改革には、経済成長が必要と主張。「個人に最低生活保障をした上で創意工夫が生かせる自由競争を」という藤田氏の意見に賛成。日本の再分配政策が票のため年寄り・田舎優先となり困窮者に金が届かず不平等社会となっているとの指摘は鋭い。
読了日:6月17日 著者:芹沢 一也,荻上 チキ,飯田 泰之,岡田 靖,赤木 智弘,湯浅 誠
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/29666735

■日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で
明治維新の頃には、今のような日本語はなかったと言う驚き。明治の中頃まであった英語を国語にとか、漢字を止めローマ字にという意見を排除し、文部省の決断で日本語が国語になった。しかし世界で日本語ほど複雑で奥の深い国語はなく、それに基づく日本近代文学は、人類の遺産。国語教育はそれを読み継がせるのに主眼を置くべき。日本語は護らねば日本文化とともに亡びる。英語は益々重要になったが、現在のバイリンガル政策は中途半端。英語で意味のある発言ができる<選ばれた人材>を育てる方が重要と説く。日本人必読の書と言いたくなる本。
読了日:6月7日 著者:水村 美苗
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/29381423

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