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2014年2月 2日 (日)

2014年1月の読書メーター

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1568ページ
ナイス数:106ナイス

鍵のかかった部屋 (角川文庫)鍵のかかった部屋 (角川文庫)感想
発見!角川文庫グランプリ第1位という帯に魅かれて買った。短編4作が掲載されているが、どれも密室絡みだ。事件の相談を受けるのが美人弁護士で、謎ときは防犯コンサルタントで元泥棒?というコンビの設定は、面白いのだが、著者の関心が、如何に難しいトリックの密室を作るかにあるためか、事件に至る物語はあっさりしている。最初にトリックありきのような構成はわざとらしくて、あまり好みの作品ではなかった。トリック・マニアには堪らないのかも知れないが。
読了日:1月27日 著者:貴志祐介

建築医学入門―代替医療としての住環境建築医学入門―代替医療としての住環境感想
環境は五感を通して脳に働きかけ、心にストレスを与えたり除去したりすることで、病気の原因になったり病気を予防したりする。この関係を研究し、環境改善による心身の治療体系の構築を目指すのが建築医学だという。色・光・音・熱・化学物質などは勿論、デザイン・間取り・素材など、設計に役立ちそうなクライテリアが多数提示されている。定性的・感覚的には納得できる項目も数多くあるが、量的な影響度が全く示されていないので、まだ科学的事実とは言えず仮説の段階にとどまっているのではないか。さらなる科学的な検証が望まれる。   
読了日:1月19日 著者:松永修岳

【映画化】完全なる首長竜の日 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)【映画化】完全なる首長竜の日 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
最初は主人公である少女漫画家の生態を描いた物語かと思ったが、主題はブレイン・マシン・インタフェースにより昏睡状態の患者との意思疎通センシングができるというSF的な小説。彼女は自殺未遂で昏睡状態になった弟とのセンシングを繰り返すうちに、センシング中の意識と現実と夢が入り乱れ、頭の中が混乱する。そして読む方はもっと混乱する。自分の異常に気付いた彼女は、自分の現実がどこにあるのかを探り始める。そして次々に明かされる真実。驚きのどんでん返しと衝撃的な結末。第九回「このミステリーがすごい!」大賞受賞の所以。
読了日:1月12日 著者:乾緑郎

鹿男あをによし (幻冬舎文庫)鹿男あをによし (幻冬舎文庫)感想
古都奈良を舞台に繰り広げられる奇想天外な小説だが、抜群に面白い。主人公は女子高の先生で、漱石の「坊っちゃん」を下敷きにしており、マドンナまで登場する。鹿が喋るというおとぎ話の要素、勝敗の行方にハラハラするスポーツの要素あり、卑弥呼の時代から続く歴史の要素がある。ハチャメチャなようだが、それらが見事なまでに違和感なく一体化して物語が展開していき、否応なく引き込まれる。人物の造形としては、なんといっても神秘的な女生徒堀田イトが魅力的だ。彼女の存在が、最初から最後まで物語を引き締めている。終わり方も良かった。
読了日:1月4日 著者:万城目学

住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち (講談社プラスアルファ新書)住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち (講談社プラスアルファ新書)感想
著者はドイツ在住30年の作家。共に敗戦から経済大国に上り詰めたドイツと日本を比較。日本人はドイツを礼賛するが、実態はそうでもないと言う。日本には論理性の欠如などの欠点はあるが、素晴らしい所が沢山あるので自信を持つべきだと説く。特に思いやりの精神・心の優しさに、日本人の特質を見る。それが、顧客の喜ぶ便利さと快適さの追求や品質改良に繋がり、世界一のきめ細かいサービス産業を生み、日本の発展の原動力となった。また、貧富の差が小さく清潔で治安も良い社会を生む。具体的な事例比較なので説得力がある。
読了日:1月1日 著者:川口マーン惠美

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