« 父の死 | トップページ | 水野和夫「資本主義の終焉と歴史の危機」を読む »

2014年4月 5日 (土)

2014年3月の読書メーター

2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:2冊
読んだページ数:1011ページ
ナイス数:115ナイス

空中庭園 (文春文庫)空中庭園 (文春文庫)感想
家族とは何かを考えさせる小説。「何事も包み隠さない」ことを家族のルールにした一見明るい一家族だが、娘・父親・母親・祖母・息子の家庭教師?・息子の6人が、家族に隠している秘密を読者に明かすという構成。家族はまとまっているように見えて、実はバラバラなのだ。舞台となっている郊外の団地、ショッピングセンター、ラブホテルも、その秘密行動も、極めて現代的であり乾いた社会を象徴している。それでも辛うじて人々が家族幻想を持つのは、社会が子育て機能を必要としているからだろうか。佐藤優氏の推薦本。
読了日:3月31日 著者:角田光代


灰色の虹 (新潮文庫)灰色の虹 (新潮文庫)感想
冤罪で刑期を終えた男が、復讐のために自分を陥れた刑事・検事・裁判官・弁護士・目撃者を次々に殺していくというストーリー。殺人事件そのものよりも、冤罪が本人・婚約者・家族にもたらす悲劇が丁寧に描かれ、そのような冤罪なぜ行われてしまったのかが大きなテーマとなっている。それ故に、殺される人たちの人間模様が丁寧に描かれ、それから彼らがなぜ復讐の対象になったかが犯人の視点で明らかにされる。事件を解き明かした刑事のように、自らも絶望感と復讐心を持った経験がなければ、この悲劇は理解できないかも知れない。冤罪は恐ろしい。
読了日:3月8日 著者:貫井徳郎

« 父の死 | トップページ | 水野和夫「資本主義の終焉と歴史の危機」を読む »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/574388/59414526

この記事へのトラックバック一覧です: 2014年3月の読書メーター :

« 父の死 | トップページ | 水野和夫「資本主義の終焉と歴史の危機」を読む »

お薦め本

  • 鈴木亘: 「財政危機と社会保障」
  • 波頭亮: 「成熟日本への進路」
  • 中野剛志: TPP亡国論
  • 増田悦佐: 日本と世界を揺り動かす物凄いこと
  • 古賀茂明: 日本中枢の崩壊

お薦めサイト

フォト
2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のトラックバック

無料ブログはココログ